9. 私が体験したDCCの壁
用語が分からない
- 初めてDCC製品の購入を思い立ち、オフィシャルの通販サイトを開いた時の事
ハンディーキャブセット、コマンド・パワー・ステーション、パワー・ステーション、ブースター、その他沢山。
何を買えば良いのかさっぱり分からず、サイトを閉じてそれっきり、二度とアクセスする事はありま
せんでした。 - ではアングラ情報はどうかと思い、"DCC"で検索。しかし当時は未だヒット数が大変少なく、
見つかったページも『CV29は正しく設定されてますか』など、CVってなぁに。
私が今だにCV書き込みを敬遠するのは、この時のトラウマです。 - モーターデコーダ、ファンクションデコーダ、サウンドデコーダ、う~ん、想像できなくもないけど、どれか一台あればいいのかなぁ。
- ポイントデコーダ、アクセサリーデコーダ、ステーショナリデコーダ、もう、ついて行けません。
コマンドステーションは高額で操作方法も難しい
- DCCコントローラはどうやら[コマンドステーション]、[ブースター]、[スロットル]で構成され、市販品には一体型、一部一体、分離型があるらしい事までは分かったのですが(メーカによって呼称が異なる場合有り*注)、取説をダウンロードして読んでみても全く理解できませんでした。
*注:ややこしいので総称して「DCCコントローラ」と呼ぶ事にしました。 - 入門用として低価格の一体型コントローラを購入しようかと、取説を読みふけったものの、
限定された機能でどんな不便を感じるのか、到底想像できるものではありません。そうこうしているうちに販売終了になり、DCC導入はまたもや先送りになりました。
- 操作方法が分からないのは、初心者にとってのパソコンや家電も同じことで、DCCメーカさんの取説に不備があるなどとは申しません。試しに購入するには、私にとって高額過ぎたのです。
車載デコーダをNの車両に組み込むのは絶望的に困難
- プライベートな文化展に出展するため、Bトレ3輌編成をDCC化してもう懲り懲り。同じことは二度とやろうと思えません。
- Nスケールに小さなマイコンを組み込む事は、今の時代、技術的に何の障害も無いと思われますが、
超マイナーな鉄道模型を提供するメーカさんにとって、日本国内でほゞゼロの状況から普及を目指すなど、経営として選択肢に載る筈もありません。 - 手作り品でどうにか工夫して実用レベルに出来なければ、DCCは永遠にマニアの遊びに留まる事でしょう。
DCCの現状
- DCCコントローラは Desktop Station さんの製品(DSシリーズ)で「機能限定だけど世界最安」「パソコンソフトで多機能を実現」「マイコン好きなら自前でカスタマイズ」「一寸高価だけど高性能・多機能」と選択肢が一気に増えました。模型店で実物に触れて確かめる事が出来ないのが残念です。
- DSシリーズのDCCコントローラは、センサーデータを読み込むS88N端子標準搭載なのが嬉しいです。DCCは車載だけでなく、ステイショナリ型(Stationary type:据置型 *stationeryでは無い)であるアクセサリーデコーダにも楽しい世界が沢山あります。
- 一方、車載デコーダは相変わらずです。指先ほどの超小型デコーダも市販されていますが、一部を除いて車両側はどうしても改造を要します。
- 車載デコーダをステイショナリ型で使用してメイントラック上はアナログ車両で。DCCはアクセサリーデコーダで楽しんでいるのが、私の現状です。
- HO限定ですが、KATOさんのクモハ40にNEM652ソケット(8ピン)が採用されたのは明るいニュースです。NEM651(ハーフピッチ6ピン)のソケットが搭載されたNゲージ動力車や車両が市販される日は来るでしょうか。
最近のコメント