ミント缶Ⅳのケース
ミント缶Ⅳ基板をケースに収納する
ミント缶コントローラに限らず、やっぱり基板むき出しのままでは操作性も精神衛生上もよろしくない様で、ケース収納を検討しました。推奨ケースは勿論ALTOIS缶ですが、入手性と加工に多少難ありなので樹脂ケースの収納を提案します。
ケース加工を外注すると原価が3倍に膨れ上がります。ミント缶は安いだけが取り柄のコントローラにはしたくありませんが、あまり高額にすると入門用としての役割が怪しくなります。メーカー製のアナログパワーパックと同じ価格帯を維持して、DCCは高いという概念を払拭したいと考えています。
OLEDのピンヘッダー
AliExpressで入手しているSPI版OLEDですが、予め7Pのピンヘッダがハンダ付けされています。標準のピンソケットに取り付けると基板面からの高さは13.5mmです。ケースの上にタクトスイッチが顔を出す様に基板の位置を決めるとOLEDが当たって蓋が締まりません。
秋月電子にはロープロファイルソケットなるものが販売されています。高さ5mmと3.5mmがありますが、5mmH(写真上)はコンタクトの向きが違っていて14ピンをカットすると7ピン一個しかとれません。これでは大量の廃棄物が出てしまうので分割可能タイプの3.5mmH(写真下)を使います。
ここで大きな問題はOLEDのピンプラグを2.5mmの長さにカットしないといけない事です。更にカット面にバリがあるとソケットに入り難くなり、またコンタクトを傷つける心配もあります。組み立てキットには致命的で頒布を先送りしています。
樹脂ケースに収納する例
秋月電子で入手出来る西務良製の117中を加工する型紙です。
型紙を切り取ったら-線を山折りしてケースに入れ、+の位置にポンチを打ちます。プリント基板の寸法精度と部品実装の関係で±0.5mm程度の誤差が出ます。先ず速度調整ボリュームの穴を開けてケースに収め、下穴との位置ずれを確認すると安心です。
ボリューム穴で重要なのはシャフト下の小さな回転防止爪です。基板固定なので回転防止は不要なのですが、ここの穴を開けないとナットで固定した時に基板後部が浮き上がり、フィーダコネクタが型紙の位置と合わなくなります。
実際に組み込んでみると電源スイッチは浮かしてハンダ付けしないと頭が出ません。
追記
型紙に基板の固定穴を追加しました。
追加した型紙をダウンロード
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OLEDの固定で基板側にピンソケットを使用する理由はなんでしょう?六角柱で固定(兼位置決め)をしてOLEDのピンを基板に半田付けだと支障ありますか?
投稿: 勝田工房 | 2018年8月11日 (土) 21時03分
キットなので組み立てる方の自由度重視です。直付けを嫌う方もおいでかと。OLEDは出荷時に動作チェックしますが、初期不良時の交換も考慮してます。なので余計事前にピンをカットするのにためらいがあります。ピン後付けで出荷するショップを見つけたので試しに発注してみようかと思います。
TMEGAもICソケットを嫌って直付けされる方はいらっしゃるでしょうね。
投稿: twaydcc | 2018年8月16日 (木) 10時18分